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たび / 京都府

清水寺

778年創建、1994年に世界遺産登録。「清水の舞台」と音羽の滝で知られる北法相宗の総本山。

清水寺の外観・風景

Photo: Martin Falbisoner / CC BY-SA 4.0

基本情報 2026年7月29日時点・公式サイト確認
アクセス
JR京都駅から市バス206系統(北大路バスターミナル行)または100系統(銀閣寺行)に乗車し「五条坂」バス停下車、東へ徒歩約10分。京阪電車「祇園四条」・阪急「京都河原町」駅から市バス「清水道」バス停下車でも徒歩約10分。京阪「清水五条」駅からは徒歩約25分。
所要時間目安
境内を仁王門〜清水の舞台〜奥の院〜音羽の滝と一通り回るなら90分〜2時間が目安。
料金
大人500円、小・中学生200円(2026年7月現在)。成就院庭園特別公開・随求堂胎内めぐりは別途(料金は年度・期間により変動するため、詳細は公式サイト参照)。支払いは現地・現金のみ。
営業時間
通常 6:00〜18:00(7・8月は〜18:30)。春・夏・秋の夜間特別拝観期間は〜21:30(21:00受付終了)。
休み
年中無休
公式サイトを見る ↗

※ 料金・営業時間は変わることがあります。おでかけ前に公式サイトをご確認ください。

1200年以上の歴史を持つ、京都を代表する世界遺産

清水寺の創建は778年にさかのぼる。行叡居士の霊夢に導かれた延鎮上人が音羽山の滝のほとりに千手観音を祀ったのが始まりとされ、798年には坂上田村麻呂が堂宇を寄進したと伝えられている。以来、幾度もの火災と再建を経て、現在の建物の多くは1633年に徳川家光の寄進によって再建されたものだ。1994年には「古都京都の文化財」の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録され、年間を通じて国内外から数百万人もの参拝者が訪れる。 寺は北法相宗の総本山であり、西国三十三所観音霊場の第16番札所でもある。ご本尊は十一面千手観音立像で、33年に一度しか公開されない秘仏。仁王門をくぐって石段を上ると朱塗りの西門、そして国の重要文化財に指定された三重塔が出迎える。境内は桜・新緑・紅葉・雪景色と、四季ごとに全く異なる表情を見せてくれる。

釘を1本も使わない「清水の舞台」

境内最大の見どころが、本堂の正面に大きく張り出した「清水の舞台」だ。高さ約13メートルの崖から突き出すように造られており、18本のケヤキの大柱が複雑に組み合う「懸造(かけづくり)」と呼ばれる工法で支えられている。この架構は金属の釘を一本も使わず、木材を組み合わせるほぞと貫だけで組み上げたもので、数百年にわたる地震や台風にも耐え続けてきた。 舞台の床面積は約190平方メートル。本堂内で十一面千手観音に参拝したあとにこの舞台へ出ると、東山連峰と京都市街を一望する絶景が広がる。「清水の舞台から飛び降りる」という慣用句は、この場所の高さと開放感に由来する。江戸時代には実際に「飛び降りて無事なら願いが叶う」という信仰のもとで飛び降りた人の記録も残っており、現在は安全のために柵が設置されている。

三筋の霊水「音羽の滝」と奥の院からの眺め

本堂の下、音羽山の岩肌から湧き出る「音羽の滝」は、清水寺という名の由来となった霊水だ。三筋に分かれた滝はそれぞれ「学業成就」「恋愛成就」「延命長寿」のご利益があると言い伝えられており、長柄の杓子で一口ずつ飲む参拝者の列が絶えない。古来「金色水」「延命水」と呼ばれてきた清冽な水は、境内の雰囲気とあいまってひとつの聖地としての空気を作り上げている。 本堂南側に位置する奥の院は、舞台と同じく懸造りで造られた堂宇だ。ここから見渡す清水の舞台の全景は、本堂の偉容を最も立体的に捉えられる構図として人気の撮影ポイントになっている。桜や紅葉の季節には舞台と自然の色彩が重なる絶景が生まれ、朝早い時間帯は人が少なく光の状態も美しい。

境内の楽しみ方と実用ガイド

境内は「無料ゾーン」と「拝観料が必要なゾーン」に分かれる。仁王門・西門・三重塔周辺は無料で見学できるが、清水の舞台(本堂)・奥の院・音羽の滝へ進むには大人500円・小中学生200円の拝観料が必要だ(2026年7月現在、現地現金払いのみ)。また随求堂の胎内めぐりや、秋の成就院庭園特別公開なども楽しめる(料金は年度・開催期間により変動するため、詳細は公式サイトで要確認)。 アクセスは京都駅からバスが最も便利。206系統で「五条坂」バス停下車後、東に進む坂道を徒歩約10分で仁王門に到着する。観光客が多い週末・連休は参道の清水坂が混雑するため、開門直後の6時台の訪問が最もゆっくり参拝できる。足もとは石畳の坂道が続くため、歩きやすい靴が必須。参道沿いには京菓子・八ツ橋・抹茶スイーツの店が並び、食べ歩きも観光の大きな楽しみとなっている。

山本 清

この人ならこう回る

清さんならこう回る(歴史ゆっくりコース)

  1. 06:15開門直後の仁王門をくぐる。まだ観光客が少ない境内を静かに歩き、朝の光の中で三重塔を見上げる。手帳に「1633年再建・三重塔・重要文化財」とメモ。
  2. 06:40拝観料500円を支払い本堂へ。十一面千手観音に手を合わせ、清水の舞台へ出る。霞む京都市街と東山連峰を眺めながら、田村麻呂が見たであろう景色に思いを馳せる。
  3. 07:10奥の院へ進み、舞台の全景を正面から鑑賞。懸造りの大柱を間近に確認し「18本のケヤキ、釘なし」とメモを追加。
  4. 07:30音羽の滝で三筋の水をひとくちずつ。「延命長寿」の列に並んでひそかに念を込める。
  5. 08:15参道の産寧坂(三年坂)をゆっくり下りながら土産店を覗く。孫の奈々ちゃんへの八ツ橋と、自分用の清水焼の小皿を選ぶ。