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たび / 愛知県

名古屋城

金鯱を戴く近世城郭の完成形。復元された本丸御殿と加藤清正ゆかりの石垣が見どころで、大人500円で名古屋の歴史を体感できる。

名古屋城の外観・風景

Photo: Gryffindor / CC BY-SA 3.0

基本情報 2026年8月9日時点・公式サイト確認
アクセス
地下鉄名城線「名古屋城」駅7番出口より徒歩5分。名鉄瀬戸線「東大手」駅より徒歩15分。市バス「名古屋城正門前」下車すぐ。
所要時間目安
本丸御殿・城内散策で1〜2時間程度(公式には正門から本丸御殿まで徒歩約10分と案内)
料金
大人500円、中学生以下無料、名古屋市内在住65歳以上100円
営業時間
9:00〜16:30(入場は16:00まで。本丸御殿・西の丸御蔵城宝館への入場も16:00まで)
休み
12月29日〜31日・1月1日(年4日間)
公式サイトを見る ↗

※ 料金・営業時間は変わることがあります。おでかけ前に公式サイトをご確認ください。

名古屋の空に輝く金鯱

名古屋城を語るうえで外せないのが、天守閣の屋根に据えられた一対の金鯱(きんしゃち)だ。雄と雌が向き合うように配置されたこの装飾は、徳川の威光と名古屋の繁栄を象徴し続け、今も城のシンボルとして公式サイトに「天守閣を飾る金の鯱」と紹介されている。 一方、天守閣本体は戦災で焼失後に再建されたもので、2026年現在は閉館中となっている。内部への入場はできないが、正門から天守を見上げる構図は圧巻で、城下の大手道をゆっくり歩くだけでも名古屋の歴史を十分に肌で感じられる。金鯱をもっと近くで見たい場合は、西の丸御蔵城宝館に実物の鱗が展示されているので、そちらも合わせて訪ねたい。

復元された本丸御殿の豪華絢爛

天守閣と並ぶもうひとつの見どころが、復元された本丸御殿だ。徳川家康の命によって建てられた将軍家の宿泊・接待施設で、当時の障壁画や装飾が精密に再現されている。公式サイトが「近世城郭の完成形」と称するにふさわしい、金碧(きんぺき)様式の絵画が内部を彩る。 入場は16:00が締め切りのため、余裕をもって14〜15時台には入りたい。内部はスリッパに履き替えて見学するスタイルで、撮影可能なエリアも多い。現在の名古屋城見学の中心はこの本丸御殿であり、天守閣が閉館中の今こそ、御殿建築の精巧さにじっくり向き合う絶好の機会でもある。

加藤清正も手がけた石垣と「清正石」

名古屋城の石垣は「天下普請(てんかぶしん)」の産物だ。徳川家康が全国の大名に区画ごとの普請を割り当て、加藤清正をはじめ各地の名立たる大名たちが石垣を積んだ。公式ガイドにも「加藤清正をはじめ名だたる大名たちによって築かれました」と明記されており、担当した大名によって積み方の個性が異なるため、石垣を見比べるだけでも見ごたえがある。 城内には加藤清正が運んだとされる巨石「清正石」が今も残る。公式サイトでも「石垣・清正石」として案内される見どころで、その重量感と存在感は一見の価値がある。天下普請は単なる土木工事ではなく、大名の財力と忠誠心を同時に削る徳川の政治的な仕掛けでもあった。礎石の一つひとつに、当時の権力関係が刻み込まれているのだ。

西の丸御蔵城宝館と城内散策

西の丸御蔵城宝館は、名古屋城が所蔵する文化財を保存・公開する展示施設だ。実物の金鯱の鱗をはじめ、城の歴史にまつわる貴重な品々を間近で見られる。公式ガイドでも独立した見どころとして案内されており、本丸御殿と合わせて訪れることで、名古屋城の「いま残るもの」と「伝えられてきたもの」の両方を把握できる。 城内は広い公園として整備されており、名勝「二の丸庭園」では季節の植栽が楽しめる。春の桜、夏の緑、秋の紅葉と、天守を背景にした風景は四季それぞれに表情が異なる。入場料は大人500円と比較的リーズナブルで、地下鉄からのアクセスも便利。名古屋観光の起点として半日コースにも組み込みやすい。

山本 清

この人ならこう回る

清さんならこう回る(歴史を辿るじっくりコース)

  1. 9:00開場と同時に正門から入城。人の少ない時間帯に天守閣の外観をゆっくり眺め、正門からの構図を手帳にスケッチする。
  2. 9:30石垣エリアを歩いて大名ごとの積み方の違いを観察。清正石の前でしばし立ち止まり、天下普請の意味を噛みしめる。
  3. 10:15本丸御殿に入場。障壁画の前で足を止め、往時の将軍家迎賓の場を想像しながら奥へ進む。気になった絵柄は手帳にメモ。
  4. 11:30西の丸御蔵城宝館で金鯱の実物鱗と文化財展示を見学。城の「失われたもの」と「残されたもの」を確認する。
  5. 12:30二の丸庭園のベンチで一服してから退場。名古屋めし目当てに栄方面へ向かい、昼食で今日の歴史散歩を締めくくる。