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たび / 奈良県

奈良公園

国の天然記念物の野生の鹿が約1,325頭生息する奈良を代表する広大な歴史公園。東大寺・春日大社・興福寺など4件のユネスコ世界遺産が隣接し、公園自体は24時間・年中無休・無料で開放されている。

奈良公園の外観・風景

Photo: Feri88 / CC BY 3.0

基本情報 2026年8月9日時点・公式サイト確認
アクセス
近鉄奈良駅から徒歩約8分。JR奈良駅から徒歩約20分、または奈良交通バス(市内循環・外回り)で約7分「県庁前」下車すぐ
所要時間目安
2〜4時間程度(東大寺・春日大社など主要施設を含む場合は半日が目安)
料金
公園自体は無料・24時間開放。東大寺大仏殿・春日大社本殿特別参拝・若草山入山など各施設は別途料金が必要
営業時間
24時間・年中無休(公園全体)
休み
なし
公式サイトを見る ↗

※ 料金・営業時間は変わることがあります。おでかけ前に公式サイトをご確認ください。

24時間・無料で歩き回れる、歴史と自然の大公園

奈良県奈良市に広がる奈良公園は、東大寺・春日大社・興福寺・春日山原始林の4件のユネスコ世界遺産を擁する、日本を代表する歴史公園です。総面積は約660ヘクタールにおよび、整備された芝生の広場から鬱蒼とした原始林まで、多彩な自然と歴史的建造物が共存しています。公園自体への入場は24時間・年中無休・無料。近鉄奈良駅から徒歩約8分、JR奈良駅からは奈良交通バス(市内循環・外回り)で約7分「県庁前」下車すぐというアクセスのよさも魅力です。朝は白い靄の中を鹿が草を食む静かな時間が流れ、昼になると観光客と地元の人が入り混じる賑わいに変わり、夕暮れには大仏殿のシルエットが茜色の空に映える——そんな一日の中で表情を変える公園を、入場料ゼロで楽しめます。修学旅行の学生、海外からの旅行者、犬を連れた地元の方、すべてが等しく公園の住人として共存しており、その開かれた雰囲気もまた奈良公園らしさのひとつです。

約1,325頭の野生の鹿と直接ふれあう

奈良公園を語るうえで欠かせないのが、「国の天然記念物」に指定された野生の鹿たちです。令和6年(2024年)7月の調査では、オス313頭・メス798頭・子ども214頭、計1,325頭が公園内に生息しています。飼育されているわけではなく、完全な野生動物として草木を食べながら暮らしているため、芝生でのんびりくつろいでいる鹿の傍らを人が普通に通り過ぎるという光景が日常になっています。公園内では「鹿せんべい」を購入して直接手渡しで与えることができます。鹿せんべいは米ぬかと小麦粉を原料とした無糖・無塩の専用食です。注意点として、せんべいを見せたまま待たせすぎると鹿が怒って頭突きをしてくることがあるため、出したらすぐに渡すのがルール。背中を向けたり、せんべいを高く掲げたりするのも禁物です。鹿の扱いには少しコツが必要ですが、慣れてくると一頭一頭に個性があることに気づきます。子鹿が生まれる初夏には奈良鹿愛護会による「子鹿公開」イベントも開催されており、ふらふら歩く子鹿の姿に心がほぐれます。

東大寺・春日大社——徒歩圏に集まる世界遺産

奈良公園の周辺には、世界文化遺産「古都奈良の文化財」を構成する主要な寺社が徒歩圏内に集まっています。東大寺の大仏殿は世界最大級の木造建築物のひとつで、内部に鎮座する大仏(盧舎那仏)は高さ約15メートルを誇ります。その圧倒的な大きさは、写真では伝わりきらない迫力があると多くの訪問者が語ります。大仏殿への入堂は別途拝観料が必要です。春日大社は768年(神護景雲2年)の創建で、本殿を囲む回廊に吊り下げられた約1,000基の吊り燈籠と、参道に並ぶ約2,000基の石燈籠が奈良らしい景観を作り出しています(本殿特別参拝は有料)。興福寺の五重塔は奈良のシンボルとして親しまれており、隣接する猿沢池の水面に塔が映り込む景色は、多くのカメラマンが訪れる定番の構図です。いずれも公園の芝生から徒歩10〜30分圏内に位置しており、ひとつの公園を起点に世界遺産を梯子できるのが奈良公園ならではの魅力です。

若草山・飛火野・浮見堂——公園の多彩な表情

奈良公園は単一の名所ではなく、いくつかのゾーンが連なる複合的な場所です。公園中央に広がる飛火野(とびひの)は、鹿が最も集まりやすい芝生の広場のひとつ。朝霧の中を鹿の群れが横切る光景は、奈良公園を象徴する写真として多く撮影されてきた場所でもあります。浮見堂(うきみどう)は鷺池(さぎいけ)に浮かぶ六角形の水上東屋で、周囲の緑と水面が作り出す静寂な景観が楽しめます。公園東側の若草山(標高342メートル)は三重に重なる芝の山で、山頂からは奈良市街と大阪平野を一望できます。毎年1月に行われる「山焼き」は山全体が炎に包まれる迫力の冬の行事として知られています。若草山は例年一定期間のみ入山可能で、入山の際は別途入山料が必要です。春の新緑、夏の青空、秋の紅葉と鹿の組み合わせ、冬の山焼きと、四季それぞれに異なる顔を見せてくれるのが奈良公園の奥深さです。

佐々木 健太

この人ならこう回る

健太ならこう回る(家族おでかけコース)

  1. 9:00近鉄奈良駅に到着。徒歩約8分で公園へ。混雑する前の朝イチが正解。
  2. 9:15飛火野の芝生広場へ。鹿せんべいを購入して鹿と触れ合う。公園自体は無料なので、ここまで交通費だけで楽しめるのはお財布に優しい。
  3. 10:30東大寺・大仏殿へ移動。別途拝観料が必要だが、15メートルの大仏は子どもに一度は見せてやりたい。大きすぎてスマホに収まらないやつ。
  4. 12:00大仏殿周辺の飲食スペースで昼食。土産物屋を覗きながらゆっくり休憩。
  5. 13:30春日大社を参拝。参道の石燈籠を抜けて本殿まで。ここまで歩いてきた分、達成感がある。その後は近鉄奈良駅へ戻って帰途へ。