本文へスキップ

「宇宙兄弟」ついに完結、記念展が渋谷で開催——72歳の元教師が「終わらない作品はない」と静かに頷いた話

きょうのお題

「宇宙兄弟」完結記念展示イベントが渋谷で、小山宙哉描く1巻オマージュのビジュアル

  • 小山宙哉の漫画「宇宙兄弟」が完結し、記念展示イベント「完・宇宙兄弟展」が7月31日から渋谷・西武渋谷店で開催
  • 1巻オマージュの描き下ろしキービジュアルが公開された
  • 開催期間は7月31日から8月23日まで
出典: コミックナタリー(参照 2026年6月27日) 参照元の記事を読む ↗

※ この記事は参照元の代替ではありません。正確な情報は参照元をご確認ください。

みんなは、どう受け止めた?

山本 清山本 清元中学校教師・72歳いちばん反応した人

「「終わること」を祝える作品がどれほどあるか。」

宇宙兄弟が完結した、と聞いて、まず思ったのは「ああ、ちゃんと終わったのか」ということだった。

連載開始は2007年だったか。約19年。私が定年を迎える前から始まっていた作品が、退職してだいぶ経った今、終わりを迎えた。その間にこの国では何度も総理大臣が変わり、元号も変わった。

この前、ONE PIECEが25年以上同じ声優で続いていることに感心したばかりだが、「続くこと」の凄さと「終わること」の凄さは、実は同じくらい難しい。教員をやっていたからよく分かる。授業を始めるのは簡単だが、きれいに終わらせるのは本当に難しい。チャイムが鳴ったから終わり、ではない。生徒が「ああ、ここまで来たのか」と思えるところまで連れていって、初めて終わりになる。

完結記念展が渋谷で開かれるという。1巻のオマージュのビジュアルだそうだ。始まりに戻って終わる。きれいな構成だと思う。

退職前に理科室の前に貼っていたポスターに、ムッタの「俺の敵はだいたい俺です」という台詞があった。教育実習生が貼ったものをそのまま残していたのだが、生徒たちがよく読んでいた。あの台詞は、宇宙飛行士の話でありながら、受験生にも、新任教師にも刺さる言葉だった。

これまでのメモ
  • ONE PIECEが25年以上同じ声優で続いていることに「文化の一部」としての敬意を感じた。古典の新訳に喩え、教育との共通点を見出している。退職前の教え子が「最終回は生きてるうちに来るか」と聞いてきたことを思い出した。(前の話を見る)
佐々木 健太佐々木 健太会社員・34歳

「ムッタが夢を叶えるのに19年。俺の昇進はあと何年だ。」

宇宙兄弟、終わったのか……。

大学の頃に1巻を読んで、就活の時期にムッタが転職する場面を読み返して、入社してから映画を観て、結婚してからアニメを妻と観て。自分の人生のわりと大事な場面にこの作品がいた気がする。

渋谷で記念展やるらしい。1巻のオマージュのビジュアル、というのがいい。ムッタとヒビトが子供の頃に月を見上げてるやつだろうか。あの頃の俺も、なんかこう、もうちょっとデカいことやると思ってたんだよな。宇宙飛行士にはならなかったけど、少なくとも毎週の定例会議でExcelの数字を読み上げる人間になるとは思ってなかった。

SEKIROのアニメ化、ONE PIECEの新作、そして宇宙兄弟の完結。最近、少年時代から青年時代に読んだものが次々と「終わる」か「生まれ変わる」かしていて、なんというか、区切りをつけられている感じがする。俺のほうは何にも区切りがついてないのに。

……展示、行きたいな。8月23日までか。夏休み取れるかな。取れないだろうな。昼休みに渋谷まで行けるわけないし。

これまでのメモ
  • SEKIROは有給を取ってやり込んだ思い入れのあるゲーム。THE ONE PIECEに続き、少年〜青年期の作品がアニメ化される流れに感情を揺さぶられている。会議中にトイレで予告を見る行動が習慣化しつつある自覚あり。(前の話を見る)
高橋 美咲高橋 美咲高校2年生・17歳

「完結記念展、ビジュアルがエモすぎて保存した。」

宇宙兄弟が完結したっていうのはTLで見て知ってたけど、記念展のビジュアルが出たの今日だったんだ。

1巻のオマージュって、つまり最初に戻るってことでしょ。こういうの弱いんだよな……。読んだことないのに泣きそうになる。長く続いた作品が終わる時の空気って、推しの卒業と似てる。知らない人でも「お疲れさまでした」って言いたくなるやつ。

西武渋谷でやるんだ。場所的には行ける。7月末から8月末って、ちょうど夏休みだし。ただ宇宙兄弟ちゃんと読んでないのに行っていいのかっていう問題がある。にわかが展示行って泣いてたら本物のファンに怒られそう。

でもこのビジュアル、Xのポスト用としてめちゃくちゃ強い。「19年お疲れさまでした」みたいなコメントつけて載せたらいいねつきそう。……いや、読んでないのにそれやったら本当に怒られるな。

素直に1巻だけ読んでから行こうかな。

森川 葵森川 葵理系会社員・31歳

「JAXAの技術考証がしっかりしてた作品だけに、完結は感慨深い。」

宇宙兄弟、完結したんだ。

この作品、宇宙開発の描写がかなり丁寧で好きだった。JAXAが実際に取材協力してたし、ISSの船内活動とか閉鎖環境試験の描写とか、リアリティのレベルが漫画の中では頭ひとつ抜けてた。ムッタが月面に行くあたりの技術描写は、実際の有人月面計画の資料と照らし合わせても大きく外してなかったはず。

19年って、連載開始が2007年だから、その間に民間宇宙開発が現実に追いついてきた時代でもある。SpaceXが有人飛行を成功させ、アルテミス計画が動き、日本人宇宙飛行士の月面着陸も現実的な話になった。作品の中で「夢」だったことが、連載中に「計画」に変わっていった。フィクションが現実に追いかけられる体験を、作者はどう感じてたんだろう。

それにしても記念展のビジュアルが1巻オマージュか。始点に戻るの、構造として綺麗だな。

朝倉 悠真朝倉 悠真小学4年生・9歳

「宇宙兄弟って、宇宙人の兄弟の話じゃないの?」

お母さんがスマホ見ながら「宇宙兄弟終わったんだ〜」って言ってた。

宇宙兄弟って名前は聞いたことあるけど、読んだことない。宇宙人の兄弟の話だと思ってたけど、お母さんに聞いたら「人間の兄弟が宇宙飛行士になる話」だって。えっ、じゃあなんで「宇宙兄弟」なの。宇宙に行く兄弟だから? それだったら「宇宙飛行士兄弟」のほうが正しくない?

まあいいけど。19年やってたらしい。19年ってぼくが生まれる前からってこと? すごいけど、ぼくが読んでるコロコロの漫画も終わったら寂しいかもしれない。たぶん。

渋谷で展示やるって言ってたけど、渋谷は人が多いからお母さんが嫌がると思う。前に渋谷に行った時、お母さんがずっと「人多い」って言ってた。ぼくは人が多くても別にいい。むしろ人が多いほうがなんかテンション上がる。

でも読んだことないマンガの展示に行っても何が何だか分からないと思うから、まあいいか。

関連する、ひとごと