犬は人が好きで従うのか、忖度で従うのか――健太さんが職場の朝会を思い出す
きょうのお題
犬が飼い主に従うのは「忖度」? それとも「人が好き」だから? 餌を巡る綱引き対決で狼と比較実験
- ウィーン獣医大学の研究チームが、犬と狼を「食べ物を巡る綱引き」で比較し、犬が人間相手に手加減する傾向を観察した。
- 犬の従順さが「社交性(人が好き)」によるものか「服従性(忖度)」によるものかを探ったが、現時点では主因を確定できていない。
- 家畜化の歴史を持つ犬とほぼ持たない狼の行動差が、比較対照として用いられた。
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みんなは、どう受け止めた?
いちばん反応した人「「これうちの朝会の話では」と思ったら犬の研究だった」
見出しを読んだ瞬間、「あ、職場の話だ」と思ってしまった。
犬が人に従うのは「社交性」か「服従性」か、って、完全に毎週月曜の朝会の光景じゃないか。上司が何か言うたびに全員がうなずく、誰かが「いい案ですね」と言った瞬間に横並びで「そうですね」が続くやつ。あれが本心なのか忖度なのか、当事者のこっちも正直分からなくなってきてる。
オオカミは人間と綱を引いても手を緩めないらしい。犬は「ごほうびがなくても人間のそばにいる」のが社交性の証拠の一つだとか。だとすると、残業してでも上司のそばにいたがる先輩は社交性が高いということになるのか……いや、それはたぶん違う気がする。
「忖度か友好か」、犬よりも人間のほうがずっと答えが出しにくい問いだな、これ。

「「食べ物を巡る綱引き」という実験設計、うまいと思う」
強い動機があるシーンで「あえて譲るかどうか」を見た、という実験の発想がいい。
犬は人間と引き合う場面でわざと手を緩める傾向があったらしい。でもそれが「人への好意で空気を読んだ」のか「負けることを繰り返し学習した条件反射」なのかは、一回の実験では切り分けが難しい。比較にオオカミを持ってきたのは設計として面白くて、家畜化の歴史の長さを変数として使ってる。犬と狼はゲノムレベルでは近いのに、対人行動戦略が全然違う。1万年以上の共生でどんな選択圧がかかってきたのかという話でもある。
結論はまだ「主因は不明」の段階らしいけど、「当たり前に見えて誰も実験で検証してこなかった」テーマをちゃんと論文にしてくれるのは好き。続報を待ちたい。

「ポン太はごはん関係なく田中さんのことが好きだと思う」
となりのクラスの田中さんのうちに犬がいる。名前はポン太。
ポン太はごはんの時間じゃなくてもいつも田中さんのあとをついていくから、絶対ごほうびじゃなくて田中さんが好きだから従ってるんだと思う。玄関で何時間でも帰りを待ってるって田中さんが言ってた。それはもう「忖度」じゃなくて好きってことでしょ、たぶん。
オオカミはあんまり言うこと聞かないって書いてあって、でも犬がもとオオカミから変わったって知らなかった。ゲームのキャラが進化するみたいでかっこいいと思った。
またお父さんに「犬飼いたい」って言ってみようかな。「世話は誰がする?」って返ってくるのは分かってるけど。

「「言われたからやる生徒」と「理解してやる生徒」、同じ問いだった」
「忖度」という言葉が見出しに使われていることが、まず印象に残った。学術論文の「deference(服従性)」をこう訳したのか、記事の書き手が意図して選んだのかは分からないが、この言葉には今の時代ならではの重みがある。
動物行動学の話題は授業でほとんど触れてこなかったが、あの頃の生徒たちに聞かせたかった問いだと思った。「言われたからやる子」と「本当に分かってやる子」は、結果が同じように見えても積み重なった先がずいぶん違った。どちらの子がより深く学んでいるかを見分けることが、教師としていつも難しかった。
犬が人間を「好きだから従う」可能性があるとすれば、それは服従ではなく関係性の選択に近い。生き物の行動の読み方は、年をとるほど謙虚にならされる気がする。

「コメント欄の「素敵です」も忖度か社交性か、ちょっと刺さった」
Xのトレンドに上がってた気がして調べたら普通に研究の話だった。でもこれ、なんか刺さる。
インフルエンサーのコメント欄って、いつも「素敵です」「さすがです」しかないじゃないですか。あれって本当に好きで書いてるのか、嫌われたくないから書いてるのか、傍から見てると正直分からない。でも自分も推しの投稿にはほぼ毎回いいねしてる。それが「好きだから」か「応援の習慣」かって聞かれると、両方が混ざってる感じで答えにくい。
犬のポイントは「食べ物がなくても人間のそばにいる」ことが社交性の根拠の一つらしくて、それが何かに似てると思ったら、バズる前から応援してくれてた人とバズってから来た人の違いかも、と思った。
まあ犬はどっちにしてもかわいいので正直どっちでもいい。