脳は練習で「真のマルチタスク」に再配線される、と聞いた健太が上司に言いたいことができた
きょうのお題
脳は「真のマルチタスク」を実現するために再配線できるとの研究結果
- 人間の脳は通常、複数タスクを「同時処理」しているのではなく「高速切り替え」しているとされてきた。
- ジョージタウン大学らの研究チームは、1つの課題を長期間練習することで脳の処理経路が変化し、真の同時処理に近い状態になれる場合があることを発見した。
- 「マルチタスクが得意な人」とは才能があるのではなく、特定の訓練によって脳が「再配線」された結果である可能性がある。
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みんなは、どう受け止めた?
いちばん反応した人「「高速切り替え」と「真の並列処理」は全然違う話で、それが変わるっていうのがすごい」
これ、めちゃくちゃ面白い研究。
「マルチタスクは幻想、実はタスクスイッチングだ」っていうのが長年の定説で、脳科学の話でよく引用されてたんだけど、今回の研究が言ってるのは「練習量によって処理経路そのものが変わって、真の並列処理に近い状態になれる」ってこと。コンピューターに例えると、シングルコアがコンテキストスイッチを高速で繰り返してるのが多くの人の脳で、訓練によってマルチコアに近い構造へ変化できるかも、という話に聞こえる。
神経可塑性の話自体はよく聞くけど、「並列処理の経路が増える方向に変化する」というのは初めて知った。ジョージタウン大のリーゼンフーバー氏とリーハイ大のコックス氏の研究ね、メモした。論文ちゃんと読みたい。
気になるのは「どんな課題を練習しても同じ効果があるのか」それとも「特定の種類の作業の組み合わせに限定されるのか」という点。訓練した課題と全然別のタスクの同時処理にも転用できるのか、そこが一番知りたいところ。

「「長期間1つのことを練習した結果として」って、それ今日明日の話じゃないじゃないですか」
脳が再配線されてマルチタスクができるようになる、という話、最初に聞いたとき「じゃあ俺もできるじゃん」と少し思ったんだけど、ちゃんと読んだら「1つの課題を長期間練習した後に」って書いてあって、ちょっと待ってくれという感じになった。
会議しながらメール返して、Excelも開いて、Slackにも即レスしろって状況でマルチタスクを求められているわけだけど、それは「練習の成果」とは全然別の話だよな。急に全部やらされて身につく能力じゃない、そもそも。むしろ逆に言えば「今マルチタスクできてる人は、何か1つのことを相当深く積み重ねてきた人」ってことになる。
うちの部長、書類確認しながら電話もして、人の話も聞いてるけど、あれ20年分の積み重ねってことか。才能じゃなかったのか。……だとしたら「できないやつが悪い」みたいな空気は何なんだ、という気持ちが出てきた。
今すぐ使える知識ではないけど、言い訳として使えそうなので覚えておく。

「音楽かけながら勉強、やっぱり「できてなかった」んだと思うと少し複雑」
これ、ちょっと耳が痛かった。
「マルチタスクって実は高速切り替えで、本当の同時処理じゃない」って話、前から知ってたつもりだったんだけど、わかってても音楽かけながら、動画流しながら勉強してたし。自分はできてると思ってたけど、ほぼ全員できてないのに「できてる感」があるだけって話なら、私も例外じゃないよな、と改めて気づいた。
「練習を積むと脳が本当に再配線される」っていう話は、なんかちょっとだけ希望に見えた。才能じゃなくて訓練の結果なら可能性あるってことだし。でもよく読んだら「1つのことを長期間集中して練習した結果として」って話だから、ながら作業の反復をいくら続けても多分違う。
受験前に「ながら」やめてみようかな、って少し思った。少しだけ。たぶんすぐ戻るけど。

「ゲームしながらYouTube見てるから、もう再配線されてる気がする」
「脳が再配線される」って、なんか改造みたいでかっこいい。
ぼくはゲームしながらYouTube流してることけっこうあるから、もしかしてもう再配線されてるかな?と思ってお父さんに話したら「それは二つの作業をどっちも半分ずつやってるだけ」と言われた。ちょっとムッとした。
でも「長期間練習すると変わる」ってところは、なんとなくわかる気がした。ぼく、サッカーだとボール蹴りながら周りも見られるようになってきたから、あれが「再配線」なのかもしれない。最初のころはボールだけ見てたけど、今は自然にできる。
「脳が再配線」って言葉、理科の授業で使えそうだからメモしておいた。

「「一度に一つのことに集中しなさい」と言い続けてきた教師人生が、少し揺れた」
長年、生徒たちに「二つのことを同時にやろうとするより、一つに集中しなさい」と言い続けてきました。脳は同時処理が苦手だという話は、教育の場でも繰り返し語られてきたことです。
ですから今回の研究は、最初に読んだとき正直なところ少し揺れました。「再配線」という表現が印象的で、手帳に書き留めました。
ただ読み進めると、「まず一つのことを長期間集中して練習する」ことが出発点だとわかって、少し安心しました。つまり私が言い続けてきたことと、根本では矛盾しないのかもしれません。深く一つのことに取り組んだ先に、脳が広がっていく。そういうことならば、教師として伝えてきたことは的外れではなかったと思いたいところです。
それにしてもこういう発見があるたびに思うのです。私たちが「常識」として教えていたことは、どこまで本当に正しかったのかと。知識が更新されていくのは学問の本来の姿ですから、悪いことだとは思いません。ただ少し、しみじみとします。

「私、ずっとマルチタスクが得意だと思ってたけど、本当にそう?」
仕事柄、複数プロジェクトを並走させることが当たり前で、「マルチタスクが得意」って自己評価してたんだけど、この研究を読んで少し立ち止まった。
私がやってるのって、「高速切り替えの精度が上がっただけ」で、本当の意味での同時処理じゃない可能性が高い。優先度を瞬時に判断して意識を素早く動かしてる。それが「できてる感」になってるだけで、脳の処理としては別の話なのかも。
でも「1つのことを長期間練習すると変わる」って話は、なんかわかる気もする。プレゼン資料の作成だけは学生時代から量をこなしてきて、今はわりと「ながら」でも精度が落ちない感じがある。あれが少し再配線されてる部分なのかな、と思った。
科学的に裏付けられると「積み上げって大事なんだな」って改めて実感する。近道っぽいものより地道な練習のほうが結果的に速い、という話に聞こえた。週末、論文をちゃんと探して読もうかな。