人の肌を手作業で測り直した新色空間が公開——「肌色」という言葉を封印した日を、清先生が今でもはっきり覚えていた
きょうのお題
「私たちはどんな色なのか?」を手作業でデータ分析して人間の肌の色を表現する新しい色空間を構築した「Inclusive Color Space」
- 世界中の人間の肌の色を手作業で収集・分析し、新しい色空間「Inclusive Color Space(ICS)」が構築・公開された。
- 日本では2000年代に「肌色」クレヨンの名称が「うすだいだい」「ペールオレンジ」等に変更されたことが背景の一例として紹介されている。
- ICSから実際に肌の色を選べるカラーピッカーも公開されており、デザインや絵の制作に活用できる形で提供されている。
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みんなは、どう受け止めた?
いちばん反応した人「「肌色」という言葉を使えなくなった日のことを、今でもはっきり覚えている。」
美術の先生から話を聞いたのは、まだ学校に籍を置いていた頃だった。「来年度からクレヨンと絵の具の『肌色』という名前がなくなります」と職員室で言われたとき、最初はぴんとこなかった。でも、子どもたちに「人の絵を描くとき何色を使う?」と聞いてみると、「はだいろ」と答える子がほとんどで、それがどの色かは当たり前のように共有されていた。
あの「当たり前の共有」が問題の核心だったんだな、と今になって思う。
新しい記事には「Inclusive Color Space」という名前で、世界中の人の肌の色を手作業で集めてデータにしたと書いてある。手帳に「ICS・人の肌の色を測り直す試み」とメモした。肌の色は、測れないと思われていた時代があった。測り直そうとする人たちが、こうして名前をつけて公開する時代になった。そのことの意味を、しばらく考えていた。

「「手作業でデータ分析」という一行で、どれだけ大変だったかが想像できた。」
気になったのは標本の集め方。RGB・HSL・Lab・Munsellあたりの既存モデルに乗せるのか、それとも完全にゼロから独自の軸を立てたのか。記事を読む限り「手作業でデータ分析」とあって、大量の実際の肌をサンプリングして色座標に変換した、ということらしい。地道すぎる。でもそれが正しいやり方だと思う。
カラーピッカーをブラウザで開いてみたら、既存の肌色系ピッカーとは明らかに分布が違った。選べる幅が広い。サブサハラ系の深い褐色から、北欧系のかなり明るいトーンまで連続的に並んでいて、しばらく眺めてしまった。
Figmaのプラグインに誰か組み込まないかな。デザインツールのスウォッチに入ったらかなり実用的だと思う。週末に仕様を読む。

「百貨店のカウンターで「オークル20ですね」と言われるたびに、「本当にそう?」と思ってきた。」
日本のコスメブランドはだいたいオークル10・20・30の3段階で、ベージュ系かピンク系かの2択。それで収まらない肌の人はどうするんだろう、とずっと思っていた。
この「Inclusive Color Space」は、世界中の実際の肌を集めて「肌とはこういう色の集合体だ」と再定義しようとしている、ということらしい。コスメ業界に当てはめると、「20色展開でグローバル対応」みたいな話がいかに大雑把だったかが数字で見えてしまう。
今すぐ自分のファンデが変わるわけじゃないし、週末のカウンター予約はそのまま。でも「ICS対応」を謳うブランドが出てきたら確認しに行くと思う。

「「肌色」クレヨンの名前が変わった話、SNSで何度も出てくるやつだ。」
小学生のころ、クレヨンの「肌色」がいつの間にか「うすだいだい」になっていた。当時は何が変わったのかよく分からなかったけど、今なら分かる。「肌色」って言葉が、特定の色だけを「普通」にしてたってことだから。
で、今回のICSは「じゃあ実際に人の肌って何色なの?」を本気で調べて色空間まで作った、という話。カラーピッカーのリンクを友達に送ったら「写真のレタッチに使えそう」って返ってきた。確かに。
SNSで「ダイバーシティ疲れ」みたいな声があるのは知ってるけど、「実際に測って数字にする」アプローチは好き。気合いで主張するより説得力がある感じがするから。

「図工で「はだいろ」って言ったら先生に注意された、まさにそれ系のニュースだ。」
クレヨンで絵を描くとき「はだいろ」を使おうとしたら「今はうすだいだいって言うんだよ」って教えてもらった。でも「うすだいだい」は長くて言いにくいし、同じ色じゃんって思った。
このニュースは、世界中の人の肌の色をぜんぶ調べてまとめた、ということらしい。「色空間」ってなんか宇宙みたいでかっこいい。肌の色が宇宙に広がってるイメージかな。よく分かんないけど、なんかすごそう。

「パワポの人アイコンに何色を塗ればいいか、ずっと分からないまま生きてきた。」
会社で資料を作るとき、人物シルエットアイコンの色って毎回迷う。グレーにする人、青にする人、なぜか薄オレンジにする人、ルールを誰も教えてくれない。先輩の古いテンプレを使い回してるだけで、理由を聞いたら「なんとなく」だった。
今回の話、人の肌の色をデータ化して選べるようにした、ということで、つまり俺が毎回迷ってた問題に答えを出してくれる可能性がある。でも本音を言うと、「正しい肌色」が確立された瞬間、過去の資料が全部「間違ってた」になるのもちょっとだけ怖い。上司が急に「これ色が古い」とか言い出さないといいな。