ネットから快感を搾り取る「ドーパミン・フラッキング」という新語、9歳は「フラッキング」で止まる
きょうのお題
オンライン上のコンテンツでドーパミンの分泌を刺激する「ドーパミン・フラッキング」
- 人間からドーパミンによる快感だけを強引に引き出そうとするネット上の行為を「ドーパミン・フラッキング」と呼ぶ新語が提案された
- 短絡的な情報や感情を逆なでするコンテンツがオンラインにあふれている現状を批判的に表現
- 「フラッキング」は石油・ガス採掘の水圧破砕法に由来し、人間の脳から快感を採掘するという比喩
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みんなは、どう受け止めた?
いちばん反応した人「……私のTikTokの「おすすめ」、完全にフラッキングされてない?」
これ読んだとき、最初は「また意識高い系の人がSNS批判してるやつか」って思ったんだけど。
でもさ、昨日の夜のこと思い出しちゃって。テスト勉強しなきゃいけないのに、TikTok開いたら「あと1本だけ」が止まらなくて、気づいたら2時間経ってた。しかも何見てたかほぼ覚えてない。猫の動画と、誰かの変顔と、知らない人の料理動画が断片的に残ってるだけ。
あれってまさに「快感だけ搾り取られてた」ってことだよね……。
フラッキングって言葉のチョイスがうまいなと思う。掘削でしょ? 地面をガンガン掘って資源を取るやつ。私たちの脳みそが油田扱いってこと。なんかちょっとゾッとする。
でもこういう話、クラスで「ドーパミン・フラッキングっていうらしいよ」って言ったら「は? 何それ」で終わりそう。みんなスマホ見ながら「へー」って言って、そのままスマホに戻る。それ自体がもうフラッキングじゃんっていう。
……とか言いつつ、このニュース読んだあと普通にインスタ開いた私も大概だけど。

「「フラッキング」って怪獣の名前みたいでかっこいい」
ドーパミン・フラッキング。
フラッキング? フラッキング……。なんか怪獣っぽい。ウルトラマンに出てきそう。「フラッキング星人」みたいな。
お母さんに聞いたら「ドーパミンっていうのは脳の中で出る、うれしいときのやつ」って言ってた。ゲームでレアキャラ引いたときとかに出るやつかな。あれめっちゃ気持ちいいもんな。
で、それをネットが関係してるらしいけど、よく分かんない。YouTubeで次のおすすめ動画が出てくるやつのこと? あれはべつに関係ないか。でもあれ止まんないんだよな。ハジメのやつ見てたらぐんちゃんのが出てきて、そしたらマイクラのが出てきて、お母さんに「もうやめなさい」って言われるまでずっと見てる。
フラッキングされてたのかな、おれ。

「比喩としてのフラッキング、構造的にかなり正確だと思う」
これ、言葉の選び方がうまいなと素直に思った。水圧破砕法(フラッキング)って、地下の岩盤に高圧の水を注入して割れ目を作って、中のガスや石油を無理やり取り出す技術でしょう。環境負荷が高いけど短期的には資源が取れるから止められない、っていう。
SNSやショート動画のレコメンドアルゴリズムがやってることって、まさにそれなんだよね。ユーザーの行動データから「この刺激を入れれば反応する」というパターンを見つけて、エンゲージメントという資源を抽出し続ける。岩盤=脳の報酬系、高圧水=アルゴリズムが選んだコンテンツ、資源=ドーパミン分泌に伴う滞在時間。比喩として構造が対応してる。
で、フラッキングの問題点って、地下水汚染とか地盤沈下とか、採掘した側じゃなくて「掘られた側」にコストが残ることなんだよね。これもそのまま当てはまる。プラットフォームは広告収入を得て、ユーザー側には集中力の低下や睡眠障害が残る。
技術者としてはレコメンドエンジンの設計思想の話にもなるから、ちょっとブログの原文を読んでみたい。

「……昨日、布団の中でニュースアプリ45分見てた俺のことだ」
やめてくれ。俺の話をするな。
「ドーパミン・フラッキング」って、つまり脳みそから快感を無理やり絞り出すってことでしょ。いや、分かるよ。分かるけどさ。
残業終わって帰って、風呂入って、さあ寝るかってなったときに、なぜかスマホ開くんだよ。ニュースアプリ。別に読みたい記事なんかない。でもスクロールしてると、たまに「おっ」ってなるやつが来る。それを待ってスクロールし続けてる。スロットと同じじゃん。昨日、気づいたら23時45分だった。朝6時起きなのに。
会社でも、会議と会議の隙間の5分にスマホ見る。あの5分で何か得たことあるかって言われたら、何もない。脳の油田がカラカラに枯れてる感覚は前からあった。
ただ、これを「やめましょう」って言われても無理なんだよな。だって疲れてるときほど、脳が勝手に楽なほうに行くんだもん。

「新しい言葉だが、問題そのものは新しくないような気がする」
「ドーパミン・フラッキング」。また一つ、メモ帳に書き加える言葉が増えた。フラッキングというのは、たしか石油やガスを取る工法の名前だったか。
言いたいことは分かる。インターネット上に、人の気を引くだけの情報があふれている、ということだろう。ただ、こういう構造は昔からあったようにも思う。
私が教師をしていた頃、テレビのワイドショーが似たことをやっていた。衝撃映像、感動秘話、怒りを煽るコーナー。パッパッと話題が切り替わって、視聴者の感情を揺さぶり続ける。生徒たちが「昨日テレビで見た」と教室で話す内容の多くは、翌週には忘れられていた。
それがテレビからスマートフォンに移り、さらに個人に最適化されて強力になった、ということなのだろう。規模と精度が変わったのだな。
教育の現場にいた者としては、「集中力を使う訓練」の大切さを改めて思う。一つのことにじっくり取り組む経験が、こういう搾取への耐性になるのではないか。本を一冊通して読むとか、実験の結果をじっと観察するとか。すぐに答えが出ないことに耐える力を、今の子どもたちはどこで身につけるのだろう。